脱皮! 【水産増殖研究部】
2021年5月24日 07時09分先日、紹介しましたフィロゾーマ幼生ですが、今朝水槽を観察すると脱皮していました!
中央にはフィロゾーマ幼生の脱皮殻が、下右側にはニスト幼生が見えます。
脱皮殻のアップです。クモのような、映画『エイリアン』を連想させる形をしています。
続いて、ニスト幼生です。次の脱皮で外殻が石灰化し稚エビとなります。
引き続き観察を続けていきます!
先日、紹介しましたフィロゾーマ幼生ですが、今朝水槽を観察すると脱皮していました!
中央にはフィロゾーマ幼生の脱皮殻が、下右側にはニスト幼生が見えます。
脱皮殻のアップです。クモのような、映画『エイリアン』を連想させる形をしています。
続いて、ニスト幼生です。次の脱皮で外殻が石灰化し稚エビとなります。
引き続き観察を続けていきます!
宇和島地方では毎年5月から6月にかけて、ウチワエビ類のフィロゾーマ幼生がアカクラゲやミズクラゲに騎乗し来遊してくることが知られています。これら幼生のことをジェリーフィッシュライダーと呼ばれます。
水産増殖研究部ではフィロゾーマ幼生の飼育観察を行っています。
2021年5月9日、本校職員より提供いただいた1個体を飼育しております。
餌のミズクラゲの傘が日増しに小さくなっています。文献による餌や移動手段として利用されています。観察しているとフィロゾーマ幼生がクラゲの操作しているように見えます。
こちらはフィロゾーマ幼生のプラスティネーション標本です。形を崩さず作製することができました!
宇和島地方ではウチワエビ類のことを『タビエビ』と呼ばれ、とても美味しいエビです。水産増殖研究部では、この不思議な生態を持つウチワエビ類を調べてみたいと思います。
今日はオオニベという魚類の観察と試食を行いました。
観察を行う前に各部測定を行いました。本個体は全長870.9㎜、体重5660gです。
外部形態計測の次に内部形態を観察しました。生殖腺を観察したところ未発達な卵巣がありました。
生殖腺からメスと判断されました。その後、顎骨標本の作製するため、頭骨を煮沸しました。
取り出した頭骨をカーゼで包み煮沸させます。
煮沸した頭骨を取り出し除肉していきます。除肉後、洗浄し顎骨と耳石を取り出し、観察終了です。
次にオオニベの煮付けとフライを作りました。
上手に揚がりました。最後に試食です! 美味い!!
今日の実習を通じて、オオニベの魚体観察から試食まで幅広く学習することができました。また、新しい発見がたくさんあったようです。
最後にオオニベを提供してくださいました本校卒業生の保護者様に対してまして御礼申し上げます!
これからも学びを深めていきます!!
今日は顕微鏡の種類と取り扱いとプランクトン観察を行いました。顕微鏡には光学(生物)顕微鏡と実体顕微鏡があります。前者は小型の薄い試料を観察することに適しており、観察倍率は40倍~1000倍で、後者は大きな試料を観察することに適しており、観察倍率は数倍~40倍と低倍率です。
中学校時代にも使用したことがあるでしょうが、振り返りをしながら操作法を確認していきます。
顕微鏡の操作法が確認できたらプランクトンを観察しました。
プランクトンは事前に採取されたものと先輩が飼育しているマダイ仔魚とシオミズツボワムシも観察しました。
初めて見るプランクトンがたくさん観察されたものかと思います。今後も実習が本格化していきます。
学びを深めてください。今後に期待しています!
本日放課後、家庭クラブ役員とボランティア部A班、環境美化委員の数名で慰霊碑周りの清掃活動を行いました。
家庭クラブ役員が慰霊碑に水をかけて丁寧に磨く横で、ボランティア部員と環境美化員は黙々と草引きをしました。
今の時期に小さな雑草をひいておくと夏に向けて少し楽になります。
最後は全員で慰霊碑に礼をして終わりました。
ブリは出世魚といわれ、呼び名は地域によって異なり、宇和島地方では、モジャコ➡ツバス➡ハマチ➡メジロ➡ブリと呼ばれます。1928年(昭和3年)香川県(現東かがわ市)引田町でハマチ養殖が始まり、全国に広がりました。【教科書 資源増殖より抜粋】
今日は、ブリの幼稚魚となるモジャコの採捕実習を行いました。ブリの幼稚魚は流れ藻に付随して生活しているので、その生態を利用し、流れ藻ごと掬い採るまき網で行いました。
モジャコは流れ藻に付随して生活しているので、流れ藻を探すことを探藻(たんも)といいます。流れ藻を見つけたらまき網を降ろし、流れ藻を囲みます。
囲まれた流れ藻を引き揚げ、流れ藻ごと船上に掬い上げます。
今日の採集物はモジャコ、メバル類、メジナ、ニジギンポ、ハナオコゼ、カワハギと写真がありませんがガザミ類でした。
本実習は愛媛県漁業調整規則に基づき、愛媛県知事より特別採捕許可を得て実施しました。
今日は曇り空の中でしたが、安全に実習することができました。
今日も学びを深めることができましたね。今後の学習に期待しています!
※ 本校正門入って左のカイズカイブキの木にあるトンビの巣(トンビの雛も順調に成長しています)
親子スリーショット 少しずつ成長しています!
2年生のみなさんは、昨日よりマダイの種苗生産を始めました! 写真は実習のガイダンスとマダイ受精卵の説明をしているところです。マダイ種苗生産は、日曜日に自然産卵した受精卵と人工授精させた受精卵を用いて種苗生産を行います。
マダイ親魚を測定、雌雄判別後、人工授精させました。
卵と精子を別々に採取し、海水を浸し授精させました。その後、自然産卵した受精卵と人工受精卵を各飼育水槽に収容します。
明日の朝から、授業前の『朝活』から管理が本格化します。
【2021年5月10日実施】
日直生徒は早朝から登校し、マダイ受精卵の管理や餌料生物のシオミズツボワムシの管理を行いました。人工受精卵は順調に発生が進んでいるようです!
朝のミーティング後、各管理を行いました!
昨日から始まったマダイ種苗生産は1学期間毎日管理をしていきます。2年生一丸となって、飼育管理を通して『生物の生命(いのち)』から学びを深めてください。
管理よろしくお願いします!
【2021年5月11日実施】
本日は本校65回目の開校記念日です。
校長式辞の中で、本校の記念日が、なぜ5月10日で、創立記念日と言わないのかや、本校の歴史を刻んでいる2つの石碑について、またえひめ丸事故のことを忘れることなく、愛媛県内唯一の水産高校として、本校で学ぶことに誇りを持って日々の学校生活を充実させて欲しいとの言葉がありました。今日を1つの区切りとして、生徒、教職員が一丸となって学校を盛り上げていきましょう。
新型コロナウイルス感染防止のため、放送で行いました。
2年生の総合実習は、3学年中単位の最も多い科目です。毎週、金曜日と月曜日に総合実習があります。
水質分析や生物飼育・観察など実習が本格化するため、正確な操作法が求められます。今日は機器類の取り扱いについて学習しました。大きくは以下の2項目です。
【水質分析】
比重計の読み取り方
ピペット・ビュレットの扱い方と滴定方法
【顕微鏡の扱い方とミクロメーター】
顕微鏡の操作法
ミクロメーターの使用法
水産増殖科には様々な機器類があります。例えば、ビュレットを用いた滴定では試薬1滴の違いで実験が失敗することもあります。そのためにも正確かつ丁寧な操作が要求されます。
今日の学びを今後の学習に活かしてください。期待しています!
水産増殖科には、生物飼育実習室や坂下津実習筏以外に所有する施設が多くあります。中でも小型実習船いたしま2は、坂下津実習筏で管理を行う時やもじゃこ採捕実習、釣り実習などこれからの季節は使用頻度が高くなります。そのため、これら実習を円滑に行うためにも日頃からの保守管理が必要です。
【ドック前】
連休明けからの実習に備え、今日はいたしま2ドックを行いました。造船所で船体を高架していただきます。その後、船底の付着物の除去や洗浄後、ペンキ塗りを行います。その他にはエンジンオイルや亜鉛板など消耗品の交換や修理箇所があった場合にはこの時に行います。
【ドック後】
付着物に注目してください。船底に比べ、推進機周辺に多くの付着物が付きます。付着物が推進機周りに付着することで航行速度が下がったり、エンジントラブルを引き起こす原因となることもあるのでドックは大切な管理です。
水産増殖科のみなさんには、付着生物の生態にも興味・関心を持ってほしいと思います。例えば、付着生物が好む素材や時期など新たな学びの素材があるかもしれませんよ!
【2021年4月28日‐4月30日実施】