水産増殖科
期末考査も終わり7月に入りました。
3年生の皆さん、進路実現のために何かに取り組んでいますか?
求人票も届いています。しっかり進路室に通ってくださいね。
本日、水産増殖科の3年生は、「栽培漁業技術検定1級」を受検しました。
本検定は全国水産高等学校長協会主催の検定であり、高等学校において栽培漁業(資源増殖)に関する教育を受けている生徒の知識及び技術を検定し、もって生徒の目的意識の醸成を図るとともに、将来の豊かな職業生活に資することを目的としています。
検定内容には、資源増殖や栽培漁業に関する実用的な知識・技術を問う1級と、基礎的な知識・技術を問う2級があり、それぞれ筆記試験と実技試験が実施されています。
本検定にチャレンジすることにより、資源増殖分野の幅広い知識と技術が習得できます。
水産増殖系科目を学習する私たちにとって、栽培漁業技術検定はとても大切な検定です。クラス一丸となって全員合格を目指し頑張りました!結果が楽しみです。
私たちはこれらの学習を通じて、地域の自然や生物から水産業について学びを深めていきたいと思います。
【令和6年7月4日(木)実施】
水産増殖科
本日で期末考査が終了し、もう少しで夏休みですね。
今年も充実した夏休みを過ごせるよう、お世話になっている大学の先生からご案内いただいた夏休みのイベントをご紹介します。
「中高生DNAシンポジウム」
DNAで森羅万象を解き明かせ!!二重らせんがひも解く生命の謎 I
1 コンビーナー(あいうえお順)
北 夕紀(東海大学 生物学部 海洋生物科学科)
猿渡敏郎(東京大学 大気海洋研究所・成蹊学園サステナビリティ教育研究センター)
高橋遥一郎(筑波大学 医学医療系 法医学)
西 健喜(筑波大学 医学医療系 法医学)
眞鍋 翔(関西医科大学 法医学講座)
門田有希(岡山大学 学術研究院環境生命科学学域(農))
2 主催 日本DNA多型学会
3 後援 日本自然史学会連合、男女共同参画学協会連絡会
4 協力 朝日学生新聞社
5 開催趣旨
DNA(デオキシリボ核酸)は地球上のあらゆる生物の設計図である。DNAはチミン(T)、シトシン(C)、グアニン(G)、アデニン(A)という四つの塩基が連なる二重らせん構造をしており、この四つの塩基の組み合わせが遺伝情報を構成している。生き物を研究するうえでDNAは情報の宝庫である。そのため、動物学、植物学、水産学、人類学、医学といった学術研究のほかに、犯罪捜査、食品偽造の解明など、DNAの研究は私たちの日常生活の中に深く入り込んできている。
このシンポジウムでは、DNA研究を行っている先生方にご自身の研究を紹介してもらい、DNA研究がどのようなものなのかを中高生に理解してもらう。さらに、先生方に中高から今に至るまでの、いかにして研究する人生を選択し進むようになったかを話してもらい、中高生が大学進学などの進路を考えるうえで参考となる、実際の経験に根差した情報を提供する。
講演後に、講演された先生方と中高生との交流の場としてブレイクアウトルームを開設し、質問を受け付け、進路相談などにも応じる。
本シンポジウムは、参加した中高生にDNA研究を通して理系分野への興味と関心を抱かせ、大学で理学、農学、医学といった理系の学部、学科への進学を促すことを目的とする。
6 開催日時 2024年8月1日(木)13:00~17:30
7 対象 中高生
8 参加費 無料
9 開催形式 Zoomを使用したオンライン開催
10 参加申し込み方法
参加申し込みサイト(https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe1pGTunHkLTBsRu385NO_BohTWw6lA2pKQ2R2ZsGT_v8T2tQ/viewform)からお申し込みください。Zoomや講演要旨集に関する情報は、後日参加希望者に直接メールで通知します。
本イベントは、DNAに関する内容に加えて、発表していただく先生方のこれまでのキャリア(人生)についてお話していただける機会となっています。
本校生徒に限らず、本イベントに関心を持たれた皆さん、参加されてみてはいかがでしょうか?
詳細は、一般社団法人日本DNA多型学会サイト多型学会のホームページ(http://dnapol.org/news/921.html)をご覧ください。
水産食品科
3年水産食品科では、
授業の中で食酢の有機酸量を求める「中和滴定」を行います。
難しい実験なので、
期末考査中のテストが終わった後に交代で「中和滴定」の練習をしています。
食酢に水酸化ナトリウム水溶液を一滴ずつ入れるのが難しかったり、
慎重にやっていても失敗することも!
苦労することも含めて、生徒たちにとって良い経験となって欲しいです。
社会に出たら、「出来ない!」と思うことでも、しないといけない場面があります。
それをいかに出来るようになるのか?
そして、楽しめるか?
中和滴定という実験だけでなく、将来の役に立ててもらえると嬉しいです(^^♪
水産増殖科
今年度は、総合実習でマダイの種苗生産を行っています。
5月23日に、専攻科水産増殖科で自然産卵したマダイ受精卵3万粒を本科の飼育水槽へ収容し、
飼育を始めて一カ月が経ちました。
シオミズツボワムシやアルテミア等餌料生物の培養、底面掃除、換水等、管理することがいっぱいです。
水産増殖研究部に協力してもらいながら、順調に成長しており数もたくさん残っています。
今朝、マダイの一部を分養しました。
飼育水槽中のマダイは体の大きさが大小さまざまです。
大きいマダイが小さいマダイを食べてしまう可能性が高くなりますので、1個体でも多く残す(生存させる)ためにはこの分養作業はとても大切です。
カウンターで計数しながら別の水槽へ移していきます。
別の水槽へ2,000個体のマダイが移動し、元々いた水槽には同数以上のマダイが残っています。
3万粒の受精卵から約5,000個体のマダイが成長しています。
来月の海の日にはその大部分を放流予定です。
2年生の皆さん、引き続き管理をお願います。
また、水産増殖研究部の皆さん、いつもサポートありがとうございます。
来月、たくさんのマダイが放流できるよう、残りの管理もよろしくお願いします!
【2024年6月25日実施】
水産食品科
2年生は3学期に、
実習で製造した缶詰の「開缶検査」を行います!
今回はその予習として、
ちょっと早めに✨
「開缶検査は、何故するのか。」「どうやってするのか。」について学習しました。
開缶検査は、食品製造関係の企業においては極めて重要な検査とされています。
検査の際に使用するノギスの読み方も練習しました。
分からない時は近くの席の友達と教え合うなど、
インプットしながらアウトプットする皆さんの姿が、とても微笑ましく感じられました!
学校からの連絡
8月3日(土)本校にて小学生水産教室を実施します🐡
興味のある方はぜひ申込みのうえご参加してください❕
水産増殖科
今日の総合実習では、ケンサキイカの観察とスケッチを行ないました。
【準備物:ケンサキイカ、ケント紙、鉛筆(シャープペンシル)、水性ボールペン、タブレット端末、定規】
まず外部形態の観察と外套長の計測をした後、スケッチします。
交接腕の有無で雌雄判別ができることなどいくつかの観察ポイントがありましたね。
今回のケンサキイカは、前日に漁獲されたものであるためとても新鮮です。タブレットを使い生鮮時の写真を記録します。色素胞の濃淡を点描する際に便利です。
イカ・タコ類は頭足類(とうそくるい)であるため、写真撮影をする場合はご覧のとおりとなります。
さらにケンサキイカの体液は青色になります。その理由として体液中にヘモシアニンが含まれているからです。心臓や血管が青く染まりましたね!
観察後、速やかに冷凍し後日美味しくいただきます!
生命に感謝ですね。
【2024年6月14日実施】
水産増殖科
今日の実習では、真珠養殖を行う上で要となる挿核(珠入れ)実習を行いました。
前回の実習では『メス通し』をしました。この作業により真珠の基となる核を送り込む通路をつくります。『メス通し』の良し悪しにより挿核作業にも影響がでます。
これまでの実習を思い出し、いざ実習開始です!
人に例えると手術と同様です。アコヤガイの体内をメスで切り、核を挿入します。生命に感謝しつつ慎重に作業を行っていきます。
うまく挿核できたアコヤガイは養生かごに入れ、坂下津筏で養生します。また、必要に応じて貝掃除やネット洗浄及び交換等の管理を行います。
今年はどれ位残せるでしょうか。楽しみですね!
【2024年6月13日実施】
水産増殖科
今日のホームルーム活動は、生徒の皆さんに進路について考えてもらうことを目的に、外部講師による出張講義を行いました。
講師は、神戸動植物環境専門学校の大川先生です。
大川先生には、御自身のキャリアや、神戸動植物環境専門学校、今春入学した本校卒業生の近況についてお話いただきました。
大川先生は幼少の頃より生き物好きで、特に鯨類について強い関心を持たれていたそうです。
その思いから、大学在学時には淡水魚の研究、大学院では鯨類の研究、最初の就職先では水族館業務と、キャリアを積み上げてこられてきました。また、趣味の水族館巡りに関する最新の話題もお話いただきました。
続いて、神戸動植物環境専門学校の紹介や本校卒業生からのビデオレターを見せていただきました。
色々な学科があり、楽しそうな雰囲気が伝わってきました。
1年生の皆さんは本校に入学したばかりであるため、あまりピンとこなかったかもしれませんが、上級生の皆さんは進路について真剣に考えるきっかけになったかと思います。
自分の将来像をイメージしながら進路について考えてみてください。
最後になりますが、本校にお越しくださいました神戸動植物環境専門学校の大川先生に厚くお礼申し上げます。今後も引き続き御協力いただきますようよろしくお願いいたします。
【2024年6月7日実施】
水産増殖科
今日は、本校の横を流れる来村川(くのむらがわ)[通称:保手川(ほでがわ)]の干潟でみられる生物について、採取と観察を行いました。
来村川はかつて内水面漁業協同組合が設置されており、シロウオの四つ手網漁やウナギの石ぐろ漁等の伝統漁法がありました。また、同組合員の皆さまに色々な体験をさせていただいたことが思い出されます。
今日は、河口域の干潟において無脊椎動物を中心に採取しました。
干潟の様相も30数年前に比べると砂質が強くなったように感じます。
生徒たちは石をひっくり返したり、スコップで掘り越しながら採取をしております。
その際、ぬかるみにはまって長靴が抜けなくなったり、尻もちをつく生徒もみられました。
干潟ではチゴガニ(写真)やマメコブシガニ(写真)をはじめ、カワアイ(写真)やウミニナなどを観察することができました。
カニ目線で本校を見てみるとこのような感じです。
市街地を流れている河川であるため、一見すると汚れている河川と思われるかもしれませんが、そこに多種多様な生き物が多く生息していることが実感できたと思います。
これらの経験を通じて、地域の自然や産業に関する学びを深めてください!
【2024年6月7日実施】