今日はオオニベという魚類の観察と試食を行いました。
観察を行う前に各部測定を行いました。本個体は全長870.9㎜、体重5660gです。
外部形態計測の次に内部形態を観察しました。生殖腺を観察したところ未発達な卵巣がありました。
生殖腺からメスと判断されました。その後、顎骨標本の作製するため、頭骨を煮沸しました。
取り出した頭骨をカーゼで包み煮沸させます。
煮沸した頭骨を取り出し除肉していきます。除肉後、洗浄し顎骨と耳石を取り出し、観察終了です。
次にオオニベの煮付けとフライを作りました。
上手に揚がりました。最後に試食です! 美味い!!
今日の実習を通じて、オオニベの魚体観察から試食まで幅広く学習することができました。また、新しい発見がたくさんあったようです。
最後にオオニベを提供してくださいました本校卒業生の保護者様に対してまして御礼申し上げます!
これからも学びを深めていきます!!
今日は顕微鏡の種類と取り扱いとプランクトン観察を行いました。顕微鏡には光学(生物)顕微鏡と実体顕微鏡があります。前者は小型の薄い試料を観察することに適しており、観察倍率は40倍~1000倍で、後者は大きな試料を観察することに適しており、観察倍率は数倍~40倍と低倍率です。
中学校時代にも使用したことがあるでしょうが、振り返りをしながら操作法を確認していきます。
顕微鏡の操作法が確認できたらプランクトンを観察しました。
プランクトンは事前に採取されたものと先輩が飼育しているマダイ仔魚とシオミズツボワムシも観察しました。
初めて見るプランクトンがたくさん観察されたものかと思います。今後も実習が本格化していきます。
学びを深めてください。今後に期待しています!
本日放課後、家庭クラブ役員とボランティア部A班、環境美化委員の数名で慰霊碑周りの清掃活動を行いました。
家庭クラブ役員が慰霊碑に水をかけて丁寧に磨く横で、ボランティア部員と環境美化員は黙々と草引きをしました。
今の時期に小さな雑草をひいておくと夏に向けて少し楽になります。
最後は全員で慰霊碑に礼をして終わりました。
ブリは出世魚といわれ、呼び名は地域によって異なり、宇和島地方では、モジャコ➡ツバス➡ハマチ➡メジロ➡ブリと呼ばれます。1928年(昭和3年)香川県(現東かがわ市)引田町でハマチ養殖が始まり、全国に広がりました。【教科書 資源増殖より抜粋】
今日は、ブリの幼稚魚となるモジャコの採捕実習を行いました。ブリの幼稚魚は流れ藻に付随して生活しているので、その生態を利用し、流れ藻ごと掬い採るまき網で行いました。
モジャコは流れ藻に付随して生活しているので、流れ藻を探すことを探藻(たんも)といいます。流れ藻を見つけたらまき網を降ろし、流れ藻を囲みます。
囲まれた流れ藻を引き揚げ、流れ藻ごと船上に掬い上げます。
今日の採集物はモジャコ、メバル類、メジナ、ニジギンポ、ハナオコゼ、カワハギと写真がありませんがガザミ類でした。
本実習は愛媛県漁業調整規則に基づき、愛媛県知事より特別採捕許可を得て実施しました。
今日は曇り空の中でしたが、安全に実習することができました。
今日も学びを深めることができましたね。今後の学習に期待しています!
※ 本校正門入って左のカイズカイブキの木にあるトンビの巣(トンビの雛も順調に成長しています)
親子スリーショット 少しずつ成長しています!
2年生のみなさんは、昨日よりマダイの種苗生産を始めました! 写真は実習のガイダンスとマダイ受精卵の説明をしているところです。マダイ種苗生産は、日曜日に自然産卵した受精卵と人工授精させた受精卵を用いて種苗生産を行います。
マダイ親魚を測定、雌雄判別後、人工授精させました。
卵と精子を別々に採取し、海水を浸し授精させました。その後、自然産卵した受精卵と人工受精卵を各飼育水槽に収容します。
明日の朝から、授業前の『朝活』から管理が本格化します。
【2021年5月10日実施】
日直生徒は早朝から登校し、マダイ受精卵の管理や餌料生物のシオミズツボワムシの管理を行いました。人工受精卵は順調に発生が進んでいるようです!
朝のミーティング後、各管理を行いました!
昨日から始まったマダイ種苗生産は1学期間毎日管理をしていきます。2年生一丸となって、飼育管理を通して『生物の生命(いのち)』から学びを深めてください。
管理よろしくお願いします!
【2021年5月11日実施】
本日は本校65回目の開校記念日です。
校長式辞の中で、本校の記念日が、なぜ5月10日で、創立記念日と言わないのかや、本校の歴史を刻んでいる2つの石碑について、またえひめ丸事故のことを忘れることなく、愛媛県内唯一の水産高校として、本校で学ぶことに誇りを持って日々の学校生活を充実させて欲しいとの言葉がありました。今日を1つの区切りとして、生徒、教職員が一丸となって学校を盛り上げていきましょう。
新型コロナウイルス感染防止のため、放送で行いました。
2年生の総合実習は、3学年中単位の最も多い科目です。毎週、金曜日と月曜日に総合実習があります。
水質分析や生物飼育・観察など実習が本格化するため、正確な操作法が求められます。今日は機器類の取り扱いについて学習しました。大きくは以下の2項目です。
【水質分析】
比重計の読み取り方
ピペット・ビュレットの扱い方と滴定方法
【顕微鏡の扱い方とミクロメーター】
顕微鏡の操作法
ミクロメーターの使用法
水産増殖科には様々な機器類があります。例えば、ビュレットを用いた滴定では試薬1滴の違いで実験が失敗することもあります。そのためにも正確かつ丁寧な操作が要求されます。
今日の学びを今後の学習に活かしてください。期待しています!
水産増殖科には、生物飼育実習室や坂下津実習筏以外に所有する施設が多くあります。中でも小型実習船いたしま2は、坂下津実習筏で管理を行う時やもじゃこ採捕実習、釣り実習などこれからの季節は使用頻度が高くなります。そのため、これら実習を円滑に行うためにも日頃からの保守管理が必要です。
【ドック前】
連休明けからの実習に備え、今日はいたしま2ドックを行いました。造船所で船体を高架していただきます。その後、船底の付着物の除去や洗浄後、ペンキ塗りを行います。その他にはエンジンオイルや亜鉛板など消耗品の交換や修理箇所があった場合にはこの時に行います。
【ドック後】
付着物に注目してください。船底に比べ、推進機周辺に多くの付着物が付きます。付着物が推進機周りに付着することで航行速度が下がったり、エンジントラブルを引き起こす原因となることもあるのでドックは大切な管理です。
水産増殖科のみなさんには、付着生物の生態にも興味・関心を持ってほしいと思います。例えば、付着生物が好む素材や時期など新たな学びの素材があるかもしれませんよ!
【2021年4月28日‐4月30日実施】
今日の実習ではムラサキウニの卵発生実習を行いました。
ウニ類の体は球形、円板形、ハート形の固い殻に包まれています。殻には小骨板により緻密に構成されていて、管足は各歩帯に二列ないし数列あり、管足の先端は吸盤になっています。【教科書 海洋生物より抜粋】
発生の手順は以下のとおりです。
1.肛門側の棘を切ります。
2.口にある口器(アリステレスのちょうちんと呼ばれます)を切開し取り出します。
3.口器を取り出した後、海水を満たした三角フラスコに生殖孔を下向きに置き、0.55モル濃度のKCL(塩化カリウム)を注射します。
4.生殖孔より精子または卵が容器中に放出されます。
5.放出されたものが精子であればもや状で、卵であれば粒状なので観察は容易です。
6.互いに混ぜ合わせれば授精します。
写真のウニは精子が放出されました。
授精させた受精卵を光学顕微鏡で観察します。またディスプレイにも映しました。
生徒のみなさんが受精させた受精卵と事前に準備されたプルテウス幼生の観察を行い、ワークシートに記入しました。
今日は短縮授業であったため、かけあしで進行しましたが積極的に取り組んでくれたおかげで予定していたところまで学習することができました。
今後の色々な実習が予定されています。さらに学びを深めましょう!
前回の学習に引き続き、WWFジャパンの前川様に講師をしていただきオンライン授業を行っていただきました。演題と授業内容は以下のとおりです。
【第2回目オンライン授業:世界が求める持続可能な養殖とASC認証】
・水産物の国際認証制度について
・宮城県カキ養殖事例から学ぶ持続可能な養殖業の可能性
前回の授業にも触れられておりましたが、水産物の国際認証を得るためには、生態系・環境に悪影響を与えていない、種苗の供給量を良好な状態で維持されている、資源調達による生態系攪乱が最小限に抑えられている、管理する規則、仕組みがあり順守されているなどが求められます。
授業の後半では、水産物で日本初の国際認証を得た宮城県志津川市戸倉地区のカキ養殖現場の実例を紹介していただきました。
宇和島市ではマダイの国際認証を得られている企業を知りました。
ご多用の中、2回に渡りオンライン授業をしていただきましたWWFジャパンの中川先生に感謝いたします。
3年生のみなさんは、今後の学びに活かしていきましょう!