ウニの卵発生 【水産増殖科第2学年 総合実習】

2021年4月30日 12時41分

今日の実習ではムラサキウニの卵発生実習を行いました。

ウニ類の体は球形、円板形、ハート形の固い殻に包まれています。殻には小骨板により緻密に構成されていて、管足は各歩帯に二列ないし数列あり、管足の先端は吸盤になっています。【教科書 海洋生物より抜粋】

発生の手順は以下のとおりです。

1.肛門側の棘を切ります。

2.口にある口器(アリステレスのちょうちんと呼ばれます)を切開し取り出します。

3.口器を取り出した後、海水を満たした三角フラスコに生殖孔を下向きに置き、0.55モル濃度のKCL(塩化カリウム)を注射します。

4.生殖孔より精子または卵が容器中に放出されます。

5.放出されたものが精子であればもや状で、卵であれば粒状なので観察は容易です。

6.互いに混ぜ合わせれば授精します。

写真のウニは精子が放出されました。

授精させた受精卵を光学顕微鏡で観察します。またディスプレイにも映しました。

生徒のみなさんが受精させた受精卵と事前に準備されたプルテウス幼生の観察を行い、ワークシートに記入しました。

今日は短縮授業であったため、かけあしで進行しましたが積極的に取り組んでくれたおかげで予定していたところまで学習することができました。

今後の色々な実習が予定されています。さらに学びを深めましょう!