ムラサキダコの提供を受けました! 【海洋生物】

2023年6月30日 08時05分

昨日、愛媛県農林水産研究所水産研究センターより宇和島市遊子沖で採取されたムラサキダコの提供を受けました。受け取りに行った時は元気そうな感じでした。

今朝、水槽を確認しましたところ死亡しておりましたので教材用として標本にしました。

本種の特徴として、外套膜は釣鐘状、外套開口は広く、背側に1対の水孔があり、体の背面は濃い紫色で、腹面は銀白色であること、雌が雄より大型になることが知られています。

愛媛県内では、1955年に宇和海で目録的に記録された事例が最初で、その後、2001年7月に宇和島市戸島沖で採取されたことがあります。この時の個体の大きさは外套長61.0㎜、全長347.5㎜でした。

今回、提供いただいた個体を詳しく計測しておりませんが外套長約26㎜、全長約99㎜かなり小型の個体でした。

 

2年生のみなさんは、先週の総合実習でケンサキイカの観察と解剖を行いました。次回の実習で本種標本を観察してもらいたいと思います。同じ軟体動物でもイカとタコとの違いなど学びを深めてください。

https://uwajimasuisan-h.esnet.ed.jp/blogs/blog_entries/view/8/a9127e6a6f47c9235864a3692a1026cb?frame_id=8

最後に、この度はムラサキダコを採集されました方、愛媛県農林水産研究所水産研究センターの皆さまに対しまして御礼申し上げます。

大変貴重な試料ありがとうございます。今後も教材として活用していきます!

 

【2023年6月29日受け取り-6月30日死亡確認】