マダイ淡水浴と網交換  【水産増殖科第3学年 総合実習】

2021年6月17日 15時57分

この実習の目的は、坂下津実習筏で飼育しているマダイに寄生する生物から予防するために、2020年11月より毎月1回淡水浴を行っています。 

準備物

ポリカーボネイト水槽(500ℓ・30ℓ)、ブロアー、たも網、フィッシュネット、水道水、電子ばかり、鋼尺(ものさし)、ウエス、バット、記録用紙、カウンター、試薬類(エタノールまたはホルマリン)

 

淡水浴の手順は以下のとおりです

1.生簀を半分に仕切り、片方は淡水浴前のマダイ(汚れた生簀)を、新しい生簀には淡水浴の終えたマダイを投入します。 

  
2.1個体ずつマダイを掬い取り、500ℓポリカーボネイト水槽へ移す。体サイズにもよるが10個体を目安とします。

3.ポリカーボネイト水槽にマダイを10個体収容したら淡水浴の開始です。(浸漬時間:5分間)

4.個別に淡水浴を行う場合、全長・体重等測定後、30ℓポリカーボネイト水槽で淡水浴をします。

5.個別で行う場合でも浸漬時間は5分間を基本とします。

6.淡水浴が終わったら、フィッシュネットで処理水を回収し、回収物を70%エタノール等で保存します。


7.回収物は、学校に持ち帰り後日、顕鏡します。

8.汚れた生簀は動力噴霧器を使用し、水圧をかけて洗浄します。

以上のような流れでマダイの淡水浴を行っています。また、淡水浴で採取された寄生生物の一部は地域教材として試料とします。

最後に、本学習の一部は公益財団法人中谷医工計測技術振興財団 令和3年度科学教育振興助成の助成を賜りましたことを記して謝意を申し上げます。