坂下津マダイの管理 【水産増殖科第3学年 総合実習】

2020年12月3日 15時47分

今日の実習では先月5日より始めているマダイの淡水浴を行いました。この時季、ベネデニアやカリグスと呼ばれる寄生生物が、マダイの体表に寄生することがあります。その予防として水道水にマダイを約5分間淡水に漬けると、浸透圧の関係でこれら寄生生物が脱落します。

準備物

 ポリカーボネイト水槽、ブロアー、たも網、水道水、電子ばかり、鋼尺(ものさし)、ウエス、バット、記録用紙、カウンター、試薬類(エタノール)

 

手順

1.生簀を半分に仕切る。片方は淡水浴前のマダイを、残り方は淡水浴の終えたマダイを投入する。   
2.1個体ずつマダイを掬い取り、500ℓポリカーボネイト水槽へ移す。体サイズにもよるが10個体を目安とする。

3.ポリカーボネイト水槽にマダイを10個体収容したら淡水浴開始(浸漬時間:5分間)。

4.個別に淡水浴を行う場合、全長・体重等測定後、30ℓポリカーボネイト水槽で淡水浴をする。

5.個別で行う場合でも浸漬時間は5分間を基本とする。

 

6.淡水浴が終わったら、フィッシュネットで処理水を回収し、回収物を70%エタノール等で保存する。

7.回収物は、室内に持ち帰り顕鏡する。

午後からは寄生生物の観察をしました 。

午前中には淡水浴と網交換、午後から寄生生物の観察を行いました!手際よく取り組んでくれたので計画していた実習ができました!

私たち水産増殖科は地域の自然や生物、産業から学びを深めていきます!!