餌料生物1【アルテミア】
2020年5月21日 08時35分私たち水産増殖科は、キンギョやマダイなど様々な生物を飼育管理しております。これら飼育生物を維持・管理していくためには、餌料生物の飼育培養はとても大切な実習です。今回は本校で飼育培養されている餌料生物の1種ずつを紹介します。なお、各種の説明は教科書「海洋生物」の記述に基づいております。
〔アルテミア Artemia〕
マダイ、ヒラメ、甲殻類などの仔稚のための餌料として使用されております。アメリカ、中国、ベトナムなどのかん水湖や塩田など塩分の高い水域に生息する。耐久卵が缶詰として輸入されている。この缶詰状態で保存すると、5~6年は十分に生命を保つことができる。この耐久卵を水温28℃の海水に投入して24時間後にはノープリウス幼生となり、直ちに魚介類幼稚仔の餌料となる。アルテミアは栄養的な欠陥が指摘されているにもかかわらず、魚介類幼稚仔の餌料として多用されている。これはアルテミアの大きさに相当する他の餌料生物を安定的に培養することが難しいためである。【教科書「海洋生物」より】
このように私たち水産増殖科は座学や実習を通して様々な生き物を教材として学習していきます。